【安くて優秀】子どもプログラミング教室3選

Aが入った理由は?STEAM教育の「A」について解説!

私たちの生活環境はAIによって著しく変化しています。

ファミレスへ行くとロボットがウェイトレスとして存在し、車の運転では高速道路の入り口から出口まで、自動運転化でハンズオフ走行ができてしまう。

まさにAIとの共存時代。今後子どもたちの仕事がAIに代替され、なくなってしまうのでは?と不安になる方もいるはずです。

最近日本でも注目されている新時代の教育「STEAM(スティーム)教育」ですが、これからのAI時代に備える教育として注目されています!
「S・T・E・A・M」の「A」は後から追加された分野で、「Arts(アーツ)」を表します。

スティーム博士
スティーム博士

一体「A」はなぜ追加されたのか?その背景について解説していきます!

これからの時代に必須な力!

STEM教育からSTEAM教育へ

STEAM教育

STEM教育って?

まず、STEAM教育の根源、STEM教育(ステム教育)について説明します。

Science(科学)
Technology(技術)
Engineering(工学)
Mathematics(数学)


サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マセマティックスの頭文字を並べた造語のことをSTEMといい、それらの領域を横断した学びをSTEM教育といいます。

自然現象を説明する科学、ツールを作る技術そのツールを活かす方法の工学、そして数学も扱うと考えていただければ良いと思います。


ようやく日本でも少しづつ浸透してきた新時代の教育ですが、アメリカでは1990年代の後半から使われてきた言葉です。
もともと教育問題への関心が高かったオバマ大統領が、STEM教育を重要な政策課題としたところから一気に注目を集めるようになりました。
「ゲームやアプリで遊ぶだけでなく、それらを作れる人材になりましょう」といった内容が演説で述べられました。

どうしてAが追加されたの?

STEAM教育

その後、STEMにAがついてSTEAM教育となりました。
それによって教育内容にどのような違いがあるのでしょうか。

Science(科学)
Technology(技術)
Engineering(工学)

Arts(芸術)
Mathematics(数学)

これらの文字を見てもお分かりのように、STEAM教育とは「理数系+アート教育」とも表現され、思考力や創造性を引き出し、地頭を育てる狙いがあります。
Aが示す領域については、「芸術」と一括りにはできず、以下のような幅広い内容となっています。
舞台芸術:演劇・音楽・ダンスなど
視覚的芸術:絵画・写真など

このようなアートやデザイン力を養うことにより、創造性や表現力のある人材を育成することが可能なのです。

文部科学省も推奨するSTEAM教育

この教育理念は次世代の子どもに必要な生きる力となり、日本でも2018年に文部科学省からSTEAM教育の導入方針が公開されています。今の教育界では、変化の激しい将来に、予測が困難な時代にあっても、子供たちが自信を持って自分の人生を切り拓き、より良い社会を創り出していくことができるよう、必要な資質・能力をしっかりと育んでいくことが求められているのですね。

2020年から小学校でもプログラミングが必修化となったのも納得。

STEAM人材という概念

社会や教育が大きく変わっていき、AI(人工知能)が普及していくこれからは、言われたことをそつなくこなすだけでは評価されにくい時代となります。
STEAM教育から派生し、STEAM人材という言葉もありますが、これは今後の新たな時代に必要とされている人材のことです。
人が思いつかないような発想力があるなど、何か突出したものを持っている人材が活躍する時代となると言われているんですよ。

スティーム博士
スティーム博士

定められた手続を効率的にこなしていくことよりも、自分なりに試行錯誤しながら新たな価値を生み出していくことが今後必要な力ってことですね。


そしてSTEAM人材と呼ばれる人のベースには、「人間のためになっているか」「人間にとって価値のあるものか」といった人間中心で考えるというマインドが存在しています!

リベラルアーツとは?

STEAM教育の中に含まれるArts(アーツ)という言葉は、日本語でいうアート(芸術)という意味だけにとどまらないことは前述しましたが、その他にも「リベラル・アーツ」=「教養」、「Humanities」=「人文学」、「Arts and Humanity」=「芸術と人間性」といった意味が含まれてるのです。
中でもリベラルアーツは、「教養」という意味があります。
「教養」の一般的な内容としては、
たくさんの知識から得られた心の豊かさのことです。
これは、「教養のある人=知識が豊富な人」と捉えがちですが、そうではありません。
理解力や判断力などの様々な人間的能力が高いこと、その上で人間性が優れている人ということなのです!
広い知識を得て、人間性を豊かにするとも言い換えられるでしょうか。

正解を求めることにこだわりすぎな現代

また、最近は「正解を求める」ことにこだわり過ぎてしまう傾向があります。

これからの時代は、正解を求めるよりも、ものの考え方や感じ方が違う人たちの中で、いかに他の人たちの意見に耳を傾け、理解し、自分の主張もできて周りと調停し共存できるかが問われています。

「ひとつの正解に」フォーカスするよりも、「多様性の理解」が大切となるのです。

多様な見方ができる=どんな偉い人がいった言葉でも必ずしも正しいとは言い切れない。というマインドにもつながり、自分で感じ・頭で考えて自らが判断・行動していくことが求められます。

それが、恐れることなくアイディアを出し、新たなサービスや価値を生み出すことにつながるのです。

STEAM教育のArts(芸術や音楽)にはどんな効果がある?

STEAM


実際に、教育や人材育成の分野で科学とアートの繋がりが注目を集めています!
いくつかの研究結果も紹介していきます。

・絵画などの視覚芸術のトレーニングが空間認知力や、科学の観察力を向上させる。
・音楽や演劇のトレーニングが記憶力言語能力の向上をもたらす。
・学習者の自信を高め、コミュニケーション力が向上。

これらはアートによる影響のごく一部ですが、こういった分野での近年の動きや意識の高まりが見受けられ、さらに言えば、人間の感性や能力を活かす方法が求められるようになっています。


他にもSTEAMについてこんな例があります。

〈絶えず変化するベイブリッジライトデザイン〉
2013年にサンフランシスコとオークランドを結ぶ約3キロの吊り橋を作品に仕上げた「湾に浮かぶ光」という橋のアートです。
2万5000個を超えるLED電球が夕暮れ時から夜明けまで輝く巨大アートで、一つ一つの電球はコンピューターのプログラム管理により点滅。点滅の仕掛けも1年間の中で、同じ形で繰り返されないよう数学的アルゴリズムが組まれています。外のアートなので、雨や風に耐えられるよう、電球を支える器具は特別仕様。
ソフト(プログラム等の技術)とハード(設備や器具)の両面で最新のテクノロジーとアートが融合されています。
それまではあまり注目されてこなかった吊り橋が、この現代アートによって今では大勢の地元住民が眺めにやってきたり、ベイブリッジクルーズなど新たな観光ビジネスにも展開していきました。
「アート作品」といっても、この企画には芸術家やハイテク関係者、数学者、科学者などさまざまな領域で専門の人たちが協力しなければ完成し得なかったもので、まさに「STEAM」について理解しやすい実例だと思います。


教科横断学習のメリット

STEAM教育は学校で習う教科学習とは違い、さまざまな分野を横断して学ぶことが特徴的ですよね。
科学やテクノロジー、アートやデザインなど、あらゆる分野が融合することで深い学びを得られることがねらいなのです!
また、領域の境界線を超え、子どもの「探究心」や「好奇心」といった、わくわくする気持ちを大切に進めていくのも特徴です。
それが結果的に、子どものやる気・思考力・問題解決力などの力を身につけることに繋がるんですよ。

スティーム博士
スティーム博士

STEAM教育は、
科目の融合によって相乗効果が生まれ、
活性化した学びができるの
ですよ。

・創造力、思考力、問題解決能力が身に付く
・トライアンドエラーの場面がたくさんある
・それぞれの分野を深く学べる

まとめ

科目・教科の境界を越え・融合することで活性化した学びが得られるのがSTEAM教育ということはおわかりいただけたでしょうか。

繋がっていないものを関連づけることで人と異なる考え方ができ、思いも寄らない新たな発想を展開できるというマインド作り・人材育成にも大いに影響があるのがSTEAM教科と言えますね。

それによって自分たちで未来を作っていけるということに気づく力が養われるのです!
子どもたちが自己肯定感を持ち、輝ける未来となりますように!

まずは自宅でSTEAM教育を取り入れる

特に幼児・小学校低学年などの小さなお子様には、ご自宅で取り組めるSTEAM教育の通信教材をおすすめします。
我が家の娘2人(3歳・小1)も大好きな「ワンダーボックス 」という教材です。
毎月届くアプリとキットで子どものわくわくをベースに学べる教材です。

これからの時代に必須な力!